不妊.TV|「不妊治療専門施設はどんなところ?」赤ちゃんを授かりたいから行く前に見る、不妊.TVは夫婦の味方です。

不妊症について先生にインタビュー

不妊症の検査について

すずきレディースクリニック院長鈴木佳彦先生の画像
すずきレディースクリニック
院長 鈴木 佳彦先生
http://www.suzuki-lc.jp/

不妊症の検査とは?

基礎体温

毎朝起きてすぐに婦人科体温計ではかります。
体温を基礎体温表に書き込み、グラフの形と大まかな流れを確認します。
タイミングを自発的にとっていらっしゃるとすればその時期も見ています。
治療に必要不可欠というものではないですが、その方の治療の履歴になっていくので、タイミングをはかる方にはつけるように指導をしますね。でもあんまり厳密に基礎体温をはかってくださいというような言い方は今はあまりしないですね。
低温相か高温相か、ということが分かれば良いので、あまり神経質にならなくても大丈夫です。

超音波検査

初診の場合、子宮の形状に異常がないか、排卵する卵胞の形状、大きさ、排卵のタイミング、子宮内膜の分厚さや異常がないかをみます。
治療している間に内膜が薄くなる方もいらっしゃるので、十分な分厚さがあるかなどをチェックする検査です。
検査は経膣超音波を使って行います。

黄体ホルモン検査

黄体ホルモンとは排卵後の黄体期という時期に出てくるホルモンです。
これが低いと黄体機能不全といって、着床環境としては悪い状態になります。
低ければ黄体ホルモンの補充をします。
黄体期が短いと妊娠しにくいので、黄体ホルモンに異常がないかをみる検査です。

子宮卵管造影検査

子宮内に造営剤を入れて、レントゲンでみる検査です。
子宮の内側の形、卵管がつまっていないかどうかをみる検査です。子宮や卵管に筋腫があると、内側の形がいびつになるので、そういったことがないかどうかをみています。
最近では超音波を見ながら卵管の通過性をみることもできるようになりました。

腹腔鏡検査

手術なのでスクリーニング検査というわけではありません。
子宮内膜症のひどい方とか手術歴がある方、卵巣が腫れている方など必要のある方に行います。
ファイバースコープでお腹の中を見て、癒着をはがしたり、卵巣のう腫であれば取り出せるので、そういった原因をまずは取り除くという治療になります。

頸管粘液検査

頸管粘液が極端に少ないと自然妊娠しにくいケースがあります。
粘液の量や排卵の有無などが分かります。

ヒューナーテスト

内診で頸管粘液を採取して、顕微鏡で検査をします。
性交の翌日、精子が子宮の中に入って行っているかを間接的にみる検査です。

精液検査

泌尿器科だけではなく婦人科でも検査ができます。 精子の数と運動率をみています。
クリニックでの採取に抵抗がある方はご自宅で取られて、3時間以内に持って来て頂ければ検査可能です。

「赤ちゃんができないな」と感じたら、迷わず不妊専門施設へ

一般に、結婚後夫婦生活があるにも関わらず1年から2年妊娠がなければ、不妊症と言われます。 30代半ばであれば、結婚後半年で妊娠がなければ治療に通い始めた方が良いかもしれないですね。
「赤ちゃんができないな」と思ってもなかなか不妊専門施設は敷居が高いようで、まずは一般婦人科に行く方が多いですね。
もちろん一般婦人科でも不妊症をみて頂けるところはありますが、そのレベルはクリニックによって千差万別ですから、時間を無駄にしてしまうこともあると感じています。
不妊治療は日々技術がすすんでいます。
やはり専門的に不妊治療をしている施設は治療の情報も技術も高いですから、「不妊症かも?」と思われたら早めに専門のクリニックに相談されることをおすすめします。

自分に合う治療方法を探そう。

転院される方はこれまでの治療経歴と今後の治療レベルの希望をお聞きします。 患者さまの希望を中心に、それが本当にその方に必要なのか、適当な方法なのかという相談をしていきます。
患者さまの希望を叶えつつ、状況に応じて変えていくということですね。
今は不妊治療に関する様々な情報が氾濫しているので、「これが良いと聞いた」、「こんな治療をしてほしい」と患者さまのご希望が多様化しています。
ご本人の適応を考えた上でご希望にはなるべく沿いたいと思っています。
ただし、いろいろな情報にがんじがらめになる必要はなくて、規則正しく安定した生活をすることがまずは一番大事かなと思います。
ストレスがあったり、身体の調子によって排卵が遅れたり、排卵しなかったりということがあるので、安定した環境を作ってあげるように私はアドバイスしていますね。 「こうしなきゃいけない!」というものがストレスになる方もいますし、逆にそれが精神安定剤になって安心という方もいます。
患者さまご自身が必要だと感じるものは積極的に取り入れ、心に少しでも余裕を持てる環境を作りたいと思っています。

パートナーの協力が必要不可欠

治療にはパートナーと一緒に通われる方も多いです。
そういう姿を見るとご夫婦で同じ方向を見て協力しあいながら治療に臨まれていることがわかりますね。
ですが何もご夫婦で必ず通院しないといけないというわけでもないと思います。大切なのはご夫婦で治療の合意がとれていて、お二人とも積極的に治療に励まれていることです。
不妊治療では男の人ができることの範囲が限られています。
結局治療の主体は女性になってくるので、男性側が理解を示して二人で協力していくことが大切ですね。
また身体的、精神的にも女性の方がダメージが大きいので、温かく見守ることも大事です。 なかなか妊娠をしないと「なんでこんなにしているのに結果が出ないんだ」、「お前が悪いんじゃないか」と責められ傷つく女性も多くいます。毎月生理が来ることでショックを受ける方もいるので、お互い思いやりを持って、お二人で協力して治療に臨んで頂き、お子さんを授かってほしいなと思います。

メッセージ

治療には時間がかかる場合もありますけど、それにめげずに続けて頂くことで妊娠に繋がることも多いので、担当医師とよく話し合って、治療を続けてほしいと思います。
以前と比べ、不妊治療をしている方も不妊治療の施設も増え、不妊治療が一般的にはなってきましたが、やはり周りの方からのプレッシャーがあったり、治療していることを言えないことも多いのです。
そういう環境が早く変化していけばなと思います。
ドクターや施設もなるべく患者さまとの対話を大切にして細かいケアやフォローをしていきますので一緒に治療に臨みましょう。

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